今回はアクアガールが閉店した理由をまとめます。
アクアガール店舗の基本情報
- ブランド名:AG by aquagirl(アクアガール)
- 運営会社:株式会社ワールド
- 本社所在地:神戸市中央区港島中町6-8-1
- 閉店時期:2021年3月
- 展開形態:ファッションビル、大型商業施設
- 主要顧客層:20-30代女性
アクアガールの歴史と概要
アクアガールは、アパレル大手のワールドが展開する人気ブランドとして、多くのファッション感度の高い女性から支持を集めてきました。
ショッピングセンターやファッションビルを中心に店舗展開を行い、トレンド性と着回しの効くアイテムを提供してきたことが特徴です。
ブランドの強みは、手の届きやすい価格帯でありながら、デザイン性の高いアイテムを提供し続けたことにありました。
特に、オフィスカジュアルとプライベートスタイルの両立を意識した商品展開は、働く女性から高い評価を得ていました。
閉店の事実関係
アクアガールの閉店は、2020年8月5日にワールドが発表した事業再編の一環として決定されました。
主な閉店理由として以下が確認されています。
新型コロナウイルスの感染拡大による事業環境の悪化が直接的な要因となりました。
具体的には、店舗の休業や来店客数の減少により、採算の改善が見込めない状況に陥ったことが挙げられます。
ワールドの2021年3月期の業績予想において、連結純損益が60億4500万円の赤字(前期は80億3800万円の黒字)となる見込みが示され、この状況を受けての決断となりました。
事業終了後の展開
アクアガールは2021年秋冬物の企画・販売を最後に事業を終了しました。
ワールドは事業構造の見直しを進め、以下の対応を行っています。
- 店舗の段階的閉鎖
- オンラインストアでの販売終了
- 従業員の再配置および希望退職の募集
今後のワールドグループの展開
ワールドグループは、経営資源の選択と集中を進めており、以下の方針で事業を展開しています。
- 収益性の高いブランドへの経営資源の集中
- デジタル戦略の強化
- 店舗ポートフォリオの最適化
まとめ
アクアガールの閉店は、コロナ禍におけるアパレル業界の構造改革の一例として位置付けられます。
ワールドグループは、この決断を通じて経営基盤の強化を図り、残存ブランドの競争力向上に注力しています。
なお、本記事の情報は2020年8月の発表および2021年3月の閉店時点のものです。
最新の情報については、ワールド公式サイトでご確認ください。
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