2024年8月18日、横浜市港北区のランドマークとして親しまれてきた「イトーヨーカドー綱島店」が、42年の歴史に幕を閉じました。
住所:〒223-0053 神奈川県横浜市港北区綱島西2丁目8−1

東急東横線・綱島駅西口の「顔」として、日常の買い物だけでなく、家族の思い出の場所でもあった同店の閉店。地域住民の間では「これからどこで買い物をすればいいのか」「あの広大な跡地には何ができるのか」という不安と期待が入り混じった声が渦巻いています。
月間100万PVを誇る当ブログが、業界動向と近隣の再開発事例から、イトーヨーカドー綱島店跡地の「真実」と「未来」を専門的な視点で読み解きます。
1. なぜ今、閉店したのか?語られなかった「3つの真相」
公式には「契約満了」などの言葉が並びますが、流通業界のトレンドを分析すると、閉店の裏側にはいくつかの決定的な要因が見えてきます。
① セブン&アイ・ホールディングスの構造改革
現在、親会社であるセブン&アイ・ホールディングスは、イトーヨーカドーの大規模な店舗削減を進めています。不採算店舗の閉鎖だけでなく、「首都圏・食品特化型」へのシフトを鮮明にしており、築42年が経過し老朽化が進んでいた綱島店は、その再編リストの筆頭に挙がっていたと考えられます。
② 建築物の老朽化と維持コストの増大
1982年にオープンした綱島店は、耐震基準や最新の設備効率の面で課題を抱えていました。大規模なリニューアルを施すよりも、一度更地にして再開発を行う方が、土地のポテンシャルを最大限に引き出せると判断された可能性が高いです。
③ 綱島エリアの勢力図の変化
近年の綱島エリアは、2023年の「新綱島駅」開業や、綱島SST(サスティナブル・スマートタウン)の誕生など、街の重心が少しずつ変化しています。競合店も増える中、旧来型の総合スーパー(GMS)という形態が、今の綱島のニーズと乖離し始めていたことも一因でしょう。
2. 気になる跡地の行方は?プロが予測する「3つのシナリオ」
現時点で跡地利用の正式発表はありませんが、綱島駅徒歩5分圏内という「一等地」をそのまま放置するはずがありません。過去の他店舗の跡地利用ケースから、有力なシナリオを予測します。
【予測A】低層階に商業施設が入る「タワーマンション」化(最有力)
東横線沿線の再開発で最も多いパターンです。1〜3階程度をスーパーマーケット(ヨークフーズ等)やテナントが入る商業フロアにし、上層階を分譲マンションにする形式です。
- 根拠: 綱島エリアは依然として住宅需要が極めて高く、デベロッパーにとって最も収益性が高いモデルであるため。
【予測B】食品特化型の「新型商業ビル」への建て替え
総合スーパー(衣料品・住居余暇)を廃止し、地域住民が最も必要とする「食」と「サービス」に特化したビルへの建て替えです。
- 根拠: 近隣に大型マンションが増えているため、日常の食を支える拠点は不可欠。イトーヨーカドーが「ヨークフーズ」として再出店するパターンも全国で散見されます。
【予測C】物流・医療・教育を含めた複合型コミュニティ拠点
高齢化社会を見据え、クリニックモールや認可保育園、そしてネットスーパーの配送拠点(ダークストア)を兼ね備えた、次世代型の施設です。
- 根拠: セブン&アイが注力する「ラストワンマイル」戦略の拠点として、綱島は非常に魅力的な立地であるため。
3. 地元の声と今後の生活への影響
閉店直後の今、地域住民からは「ヨーカドーロス」とも言える悲しみの声が聞かれます。
- 「子供の頃からあった店。屋上の広場やポッポのポテトがなくなるのが寂しい」
- 「西口側で衣料品や学用品がまとめて買える場所がなくなるのは痛手」
- 「商店街の活気が失われないか心配」
確かに、短期的には「買い物難民」に近い状態が発生する懸念があります。しかし、視点を変えれば、これは「新しい綱島の始まり」でもあります。
綱島駅周辺は、新綱島駅側の「新綱島スクエア」開業などで利便性が飛躍的に向上しています。ヨーカドー跡地が新しい形で生まれ変わることで、西口商店街にも新たな人の流れが生まれ、街全体がさらに活性化するチャンスでもあるのです。
4. まとめ:感謝を込めて、次なる100年へ
42年間、綱島の暮らしを支え続けてくれたイトーヨーカドー。その閉店は一つの時代の終わりを感じさせますが、決してネガティブな別れではありません。
この広大な跡地がどう生まれ変わるかは、これからの綱島の価値を決める大きな鍵となります。マンションになるにせよ、新しい商業施設になるにせよ、そこには再び多くの人々の笑顔が集まるはずです。
「イトーヨーカドー綱島店、今までありがとう。」
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執筆者:綱島エリア専門ライター
(地域密着の視点と、不動産・流通の専門知識を掛け合わせ、街の「今」を発信中。)

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