徳島駅前の象徴が生まれ変わる。そごう徳島店跡地「アミコ再生」の現在地と未来

徳島県民にとって、徳島駅前のシンボルといえば誰もが「そごう徳島店」を思い浮かべるでしょう。2020年8月、37年の歴史に幕を閉じたあの日は、一つの時代の終わりを告げる衝撃的な出来事でした。

住所:〒770-0831 徳島県徳島市寺島本町西1丁目5

しかし、絶望ばかりではありません。現在、旧そごうが入居していた「アミコビル」は、かつての百貨店一辺倒のスタイルから脱却し、「アミコ再生」という大きなプロジェクトのもと、新たな息吹を吹き返しています。

今回は、月間100万PVを誇る当ブログが、そごう閉館の真相から、現在のテナント構成、そして今後の徳島駅前がどう変わっていくのかを徹底解説します。


1. 徳島の顔だった「そごう徳島店」閉店の衝撃

1983年の開店以来、そごう徳島店は単なる商業施設ではありませんでした。お中元やお歳暮の贈り物を選び、週末には家族で屋上や大食堂を楽しむ。「ハレの日」を象徴する場所として、徳島県民の記憶に深く刻まれています。

それだけに、2020年の閉店ニュースは県内全域に激震を走らせました。「徳島から百貨店がなくなる」。この事実は、地域経済の衰退を象徴するかのように語られ、多くの市民が駅前の空洞化を危惧しました。閉店当日のセレモニーに集まった多くの人々の涙は、この店がいかに愛されていたかを物語っていました。


2. 閉店の真相:なぜ「駅前の一等地」が守れなかったのか?

なぜ、これほどまでに親しまれた百貨店が閉まらなければならなかったのでしょうか。そこには、地方都市が共通して抱える深刻な構造的問題がありました。

① 郊外型大型モールの台頭と購買行動の変化

最大の要因は、2017年にオープンした「イオンモール徳島」をはじめとする、無料駐車場を完備した郊外型ショッピングセンターとの競合です。車社会の徳島において、駐車料金が発生しがちな駅前よりも、広大な駐車場を持つ郊外店に客足が流れるのは自然な流れでした。

② 賃料負担と老朽化のダブルパンチ

アミコビル自体の賃料高騰と、築年数の経過に伴う維持管理費の増大も経営を圧迫しました。百貨店というビジネスモデルは、広い売り場面積と多くの人員を必要とします。「賃料・人件費・老朽化対策」という3つのコストが、売上減少と反比例して膨らんでいったのです。

③ 全国的な「地方百貨店」の苦境

これは徳島だけの問題ではありません。ECサイト(ネットショッピング)の普及により、わざわざ百貨店に行かなくても高級ブランド品が手に入る時代になりました。業界全体が「百貨店不況」に陥る中、そごう・西武グループの構造改革の対象となったことは、時代の必然だったとも言えます。


3. 気になる跡地の行方は?「アミコ再生」の全貌

そごうが去った後、アミコビルはどのように再生しているのでしょうか。現在の状況と、プロの視点から見た今後の予測をまとめます。

多様なテナントによる「複合型施設」への転換

現在の「アミコ」は、かつてのような「一つの大きな百貨店」ではなく、「有力な専門店が集合する複合ビル」へと姿を変えています。

  • 三越徳島(徳島三越): 百貨店の灯を消さないため、小規模ながら高品質なアイテムを揃えたサテライトショップが展開。
  • ロフト・無印良品: 若者からファミリー層までを呼び戻す強力なキラーコンテンツとして入居。
  • 行政・医療機能: 5階には徳島市の「内町まちづくりセンター」やパスポート窓口、医療モールなど、買い物以外の目的で人が集まる仕組みを構築。

今後の再開発予測:駅前居住の促進

今後、アミコ周辺および跡地の活用として有力視されているのが「商住一体型」の再開発です。
全国の地方都市の成功事例(例:香川県高松市や富山市)を見ても、駅前の一等地にタワーマンションを建設し、低層階にスーパーやクリニックを配置するモデルは非常に効率的です。

実際、徳島駅前でもマンション建設が進んでおり、「住む場所としての駅前」にシフトすることで、夜間人口を増やし、アミコ内のスーパーや飲食店の利用を安定させる戦略が今後さらに加速する可能性が高いでしょう。


4. 地元の声と今後の影響:私たちの生活はどう変わる?

アミコが再生していく中で、周辺住民の生活にはどのような変化が起きているのでしょうか。

「以前より普段使いしやすくなった」
という声が多く聞かれます。かつての百貨店は少し敷居が高い場所でしたが、無印良品や100円ショップ、ドラッグストアが入ったことで、仕事帰りや学生が気軽に立ち寄れる場所に変わりました。

一方で、
「お土産や高級品を買うワクワク感が減った」
という寂しさを口にする年配層も少なくありません。

今後の課題は、「滞在時間の延長」です。現状、目的の買い物だけを済ませて帰る客が多いため、駅前全体を回遊させる仕組み(例えば、周辺の商店街と連動したイベントや、リノベーションしたお洒落なカフェの誘致)が、駅前活性化の鍵を握っています。


5. まとめ:感謝と未来への展望

「そごう徳島店」が残した功績は計り知れません。しかし、私たちはいつまでも過去を惜しむのではなく、新しく生まれ変わろうとしている「アミコ」を応援していく段階にあります。

百貨店という「モノを売る場所」から、コミュニティやサービス、そして住まいが融合した「生活の拠点」へ。徳島駅前は今、大きな転換期を迎えています。

「アミコ再生」はまだ始まったばかりです。
次にあなたが徳島駅前を訪れたとき、そこにはかつての活気とはまた違う、新しい時代の「賑わい」が広がっているはずです。私たちも、この街の変化をポジティブに捉え、新しい徳島の風景を共に作っていきましょう。


執筆者の独り言:
個人的には、アミコの地下食品売り場(通称:デパ地下)の活気こそが、徳島の元気のバロメーターだと思っています。地元の新鮮な食材が並び、活気ある声が響く場所として、これからも進化し続けてほしいですね!

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