店舗基本情報
大山店
- 所在地:沖縄県宜野湾市大山
- 創業:1984年
- 閉店日:2020年12月28日
南上原店(旧店舗)
- 所在地:沖縄県中頭郡中城村字南上原448-6
- 閉店日:2022年11月
二代目 坦々亭(現店舗)
- 所在地:沖縄県中頭郡中城村字南上原448-6 2階
- オープン:2023年3月7日
- 営業時間:
- 昼の部 11:30〜13:30
- 夜の部 17:30〜19:30
- 定休日:土日祝
- 駐車場:8台
- 支払方法:現金のみ(クレジットカード・電子マネー不可)
店舗の歴史と概要
1984年、宜野湾市大山で産声を上げた坦々亭は、沖縄県を代表する中華料理店として約40年にわたり多くの人々に愛されてきました。本格的な味わいとリーズナブルな価格設定で、地元客から観光客まで幅広い支持を得て、後に中城村南上原に2号店を展開するまでに成長しました。
大山店は2020年12月28日に惜しまれつつ閉店。その後を追うように、南上原店も2022年11月に一時閉店することとなりました。しかし、南上原店は2023年3月に二代目として見事な復活を遂げています。
大山店閉店の背景
2020年12月、大山店の閉店は多くの常連客に衝撃を与えました。閉店直前まで店内は賑わいを見せており、経営状態は一見良好に思われました。しかし、同年12月25日からの時短営業要請が、店舗運営に大きな影響を与えたと考えられています。
特筆すべきは、閉店の3日前から始まった時短営業への対応です。那覇市などと同様に宜野湾市も時短要請の対象となり、この急激な営業形態の変更が、最終的な閉店決断の一因となった可能性があります。
南上原店の閉店と復活までの道のり
南上原店の閉店過程はより複雑な様相を呈しています。閉店約2週間前から、人手不足によるメニューの限定提供が始まっていました。また、店舗建物自体にも課題があったことが、後の展開から明らかになっています。閉店前には塗装工事の情報もあり、建物の維持管理の問題も閉店の要因の一つだったと考えられています。
閉店時、店頭には「坦々亭を愛してくださったお客様、突然の閉店をお許しください。又、どこかで坦々亭復活いたします。それまでしばしお待ちくださいませ」という心のこもった張り紙が掲示されました。この言葉通り、わずか4ヶ月後には「二代目 坦々亭」として復活を果たすことになります。
二代目坦々亭の新たな挑戦
初代店主の息子である東江ヒロノリ氏が二代目として店舗を再開。場所は旧店舗の隣に位置する元シガーバーを改装した2階建ての建物です。店内は一新され、落ち着いた雰囲気のカウンター席を中心とした空間に生まれ変わりました。
オープン当初は看板メニューのチャーハンとコーンスープのみの提供でしたが、これは職人の育成を見据えた慎重な再出発の表れと言えます。チャーハンは自家製チャーシュー、卵、ネギ、グリーンピースを使用し、大鍋で豪快に炒めた本格的な一品として、早くも新たなファンを獲得しています。
受け継がれる伝統の味
坦々亭の代名詞となっていた担々麺は、店名の由来となった看板メニューでした。本格的な四川風の味付けは、多くのファンを魅了し続けてきました。また、パラパラとした食感と具材の絶妙なバランスが特徴のチャーハンは、特に学生や地域の常連客から絶大な支持を得ていました。
その他にも、エビチリ(干烧虾仁)、パイコウホイハン(排骨ホイ飯)、餃子、小籠包など、本格的な中華料理のメニューを手頃な価格で提供し、幅広い層から支持を得ていました。
地域における存在意義と今後の展望
琉球大学に近い立地を活かし、学生たちの食事処として重要な役割を果たしてきた坦々亭。40年近い歴史の中で、単なる飲食店以上の、地域のランドマークとしての存在感を示してきました。
二代目となった現在、東江氏は伝統の味を守りながらも、新しい時代に即した営業スタイルを模索しています。職人の育成を進めながら段階的にメニューを拡充し、テイクアウトにも対応するなど、より多様なニーズに応える姿勢を見せています。
地域に深く根差した店舗として、新たな歴史を刻み始めた二代目坦々亭。その挑戦は、沖縄の食文化の新しい一章として、多くの人々に見守られています。
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