湯けむり横丁みはま(千葉)の閉店理由は?現在の跡地や移転情報は?

千葉県南房総市に位置していた日帰り温泉施設「湯けむり横丁みはま」は、2023年2月28日に閉店しました。地域住民の憩いの場として親しまれてきた施設の閉店理由と、その後の状況について詳しく解説します。
所在地千葉県南房総市岩糸2785
最寄り駅JR内房線「岩井駅」
アクセス岩井駅から路線バス15分
館山自動車道富浦ICから車で約20分
営業期間2002年4月~2023年2月28日

施設の特徴

「湯けむり横丁みはま」は、南房総の海を一望できる露天風呂が特徴的な日帰り温泉施設でした。館内には大浴場、露天風呂のほか、食事処、休憩室、マッサージルームを完備。200台収容可能な無料駐車場も備え、観光客や地元客の両方に利用しやすい施設として知られていました。

閉店の背景

閉店の背景には、複数の要因が重なっていたとされています:

1. エネルギーコストの上昇:2022年以降の光熱費高騰により、年間の運営コストが約30%増加。温泉施設特有の高額な光熱費が経営を圧迫しました。

2. 施設の老朽化:開業から20年以上が経過し、設備の更新や修繕費用が増加。特に源泉設備の維持管理に多額の費用が必要となっていました。

3. 観光客の減少:コロナ禍による外出自粛の影響で、2020年以降の来場者数が従来の60%程度まで落ち込みました。

跡地の現状

2024年現在、建物は解体され、更地となっています。南房総市の発表によると、跡地は以下の用途が検討されています:

・観光施設としての再開発
・地域防災施設への転換
・民間事業者への売却

地域への影響

閉店による影響は地域経済にも及んでいます。従業員約40名の雇用問題に加え、年間約10万人の来場者が減少したことで、周辺飲食店や土産物店にも影響が出ています。

一方で、近隣の温泉施設では来場者数が増加傾向にあり、需要の移行が確認されています。

今後の展望

南房総市は「観光振興計画2025」において、跡地を含む岩井地区の再開発を重点プロジェクトとして位置づけています。地域の観光資源としての価値を活かしつつ、新たな集客施設としての活用が期待されています。

市の発表によれば、2024年度中に跡地利用の具体的な計画が示される予定です。地域住民の意見も取り入れながら、観光と防災の両面で地域に貢献できる施設が検討されています。

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